本研究は,習熟した魚市場の競り人による鮮魚の外観評価と同等のモデルを設計して鮮魚の流通における品質管理に資することを目的としている.試料には山口県の近海で漁獲された後,習熟した競り人により5段階に外観評価された8魚種を用いた.競り人による鮮魚の評価,魚体の色彩および魚肉鮮度との関係を統計的に解析した結果,魚体の色彩を4個組合せることで外観評価と魚肉鮮度の程度をよく反映することが明らかとなった.これらの色彩の組合せをファジィ規則の前件部変数に用いたファジィ推論モデルの有用性をシミュレーションと評価実験により検証した結果,モデルによる予測結果と競り人の品質評価は84.6%以上が一致した.