2024 年 60 巻 2 号 p. 103-112
コーヒーの心理的影響については多くの研究が行われている.しかし,コーヒーはコーヒー豆,コーヒー粉,ドリップバッグコーヒー,インスタントコーヒー,缶コーヒー,リキッドコーヒーなど,さまざまな商品形態で販売されているにもかかわらず,コーヒーの商品形態とその心理的効果との関係についてはほとんど研究が行われていない.そこで,本研究においては,コーヒーの商品形態が,苦味,酸味,後味などの味覚や,おいしさ,贅沢感,親しみ感,好みなどの心理的イメージにどのような影響を与えるかを質問紙調査と官能評価実験により考察を行った.その結果,コーヒーの商品形態は味覚よりも心理的イメージに影響を及ぼすことが示唆された.