2024 年 60 巻 2 号 p. 97-102
HAL(Hybrid Assistive Limb)腰タイプを用いた運動プログラムが高齢者の認知機能に与える影響について調べた.7名の高齢者を対象者とした.対象者らは,1週間当たり2回の周期で,1回当たり20分のHALを用いた運動プログラムを10回実施した.全運動プログラムの開始前と終了後において,トレイルメイキングテストおよびストループテストによって対象者の認知機能を評価した.その結果,運動プログラムの実施前後で認知課題の成績に顕著な変化は認められなかったが,認知機能または運動機能の改善が示唆された.