人間工学
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学習記憶過程および学習過程における制御者のモデルパラメータの推移に関する考察
橋本 孝之明石 一原 敬
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1974 年 10 巻 2 号 p. 49-54

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抄録
本稿では, 目標値としての不規則信号が各試行ごと同一である場合と異なる場合によって, 制御者の学習の過程をそれぞれ学習記憶過程と学習過程に分類し, これらの過程における制御者モデルのパラメータの推移を解析し比較している. なおモデルはゲイン, むだ時間, 神経―筋肉系のおくれ, 1次のすすみとおくれからなっている. その結果, パラメータは学習記憶過程, 学習過程間において, また目標値のバンド幅や制御者の練習によって変化することが明らかになった, またこれらの結果はクロスオーバモデルによる結果と比較されている. さらに, 本稿のモデルと制御者による出力との合同性が, 両出力間の相関係数やパワ比により検討され, モデルの妥当性が示されている.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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