生体表面の力学的特性に類似する高分子試験片を製作し, 硬度を任意に変化できるポリエステル系樹脂を選び, 望ましい試片を得た. 計測器は生体のばね定数・機械抵抗を求めるものとインピーダンスを求めるものの二種を製作した. 前者はべローズを空気圧駆動させ, 計測部位に押し込み, 反力と押し込み量を検出し, 算出する. 後者はスピーカを利用してバイブロメータを試作し, コイルの動インピーダンスから測定物の機械インピーダンスを知る方法である. しかし両方法とも満足なものとは言い難く, 今後の問題として計測法について考察し, 問題点を指摘した.