人間工学
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慣性負荷法による筋パワー・メータの開発
永田 晟
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1976 年 12 巻 1 号 p. 15-20

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抄録

既存の慣性車輪を用いた筋パワー・メータに若干の欠点と不正確さを見い出したので, 新しい設計による電気的・平型の慣性負荷法による筋パワー・メータを開発した. この装置は機械的な部分と電気的な部分からなり, 前者には慣性車輪, 棒, 鉄塊 (錘り) そしてギヤ等から構成され, それらを変えることにより希望通りの等価質量が得られる. 後者には, 光電素子とマークセンサによる速度検出器, それを微分して加速度等, すべて電気的に力やパワー値を求める回路が設けられている. このために全仕事中の速度・力・パワーの三要素が直接観察記録可能となった. そして人間の筋パワー評価用器具として, 手軽に使い易いものになった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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