人間工学
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視線とHMDを利用したウエアラブル-デスクトップ遠隔コミュニケーションシステムの開発と評価
長松 隆海江田 洋平北川 雄樹大辻 友雄嶋田 博行吉川 榮和
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2007 年 43 巻 2 号 p. 53-63

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抄録

ウェアラブルコンピュータを装着した作業員を遠隔地から熟練者が支援する研究分野において, 従来の方法より円滑なコミュニケーションを行うために, 視線情報とAR (Augmented Reality) 技術を利用する手法を提案した. その手法に基づきプロトタイプシステムを開発した. 作業員がどこを見ているかという情報を遠隔地の監督者が見ることができる機能 (視線情報機能), 及び, 監督者が作業員のHMD (Head Mounted Display) にポインタを表示することができる機能 (HMD指示機能) の効果を実験により確認した. 実験結果から, 両機能を利用することによって情報伝達時間が短くなることが分かった. また, 2つの機能によるポインタを用いることにより、言葉を用いずに情報を伝達することもできた. 本システムは, 緊急または騒音下でのコミュニケーションに役に立つと思われる.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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