人間工学
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自転車走行における人間工学的研究
服部 進服部 四士主
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1969 年 5 巻 2 号 p. 107-112

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抄録
自転車走行の効率, 速度にとって重要な条件は種々あるが, その内でも乗車姿勢を決めるサドル位置とハンドル位置, クランク長およびギヤ比は特に重要である. この論文ではまずギヤ比の速度, 効率に及ぼす影響を調査することとし, この良否を判定する目的で, 定常走行中の乗員の酸素消費量, 心拍数および仕事量を, また, 1,000m全力疾走時のラップタイムおよび仕事量を測定した. 測定にはこのために特に設計した自転車台上走行試験機および連続的酸素消費量記録測定装置を使用した. 定常走行時の種々のギヤ比に対する酸素消費量と全力疾走時のラップタイムは非常によく似たグラフを示し, ともに各被験者の常用するギヤ比よりかなり高いギヤ比の所に最良の点があることがわかった.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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