人間工学
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Wet Suit 材料の保温力について
大野 静枝北 博正
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1969 年 5 巻 4 号 p. 246-250

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抄録

Wet suit は, 水深数米~数十米の海中で保温力をもつことが重要である. 市販のラバーフォームでつくられた10種類の wet suit が, 圧力下における保温力試験に用いられた. その結果は, つぎのごとくである.
(1) 加圧した状態でフォーム材料の熱伝導度を測定する装置を作成した.
(2) 市販 wet suit は, 水深10mで保温力が約1/2, 厚さが3/5~2/5に減少するものが多かった.
(3) 加圧下で多くのフォーム材料は, 保温力と厚さとの関係が, ほぼ直線的である. そして, 材料の厚いものほど, 保温力は大になる.
(4) 同一厚さの下で, フォームの独立気泡の半径が減少するとき, また比重が減少すると, 保温力は増大する.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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