人間工学
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シートのクッション性能に関する研究
大内 一夫林 喜男
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1969 年 5 巻 4 号 p. 251-255

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抄録

座の傾斜や背もたれの角度がどのように精密に指示されたとしても, クッションの計画が充分でないと, よいシートを作ることができない. まず, クッションと嗜好との関係を調べるためクッション性の要素8項目を仮定してシートの官能検査を行なった. その結果, クッション性は表面の柔らかさ, 沈みぐあい, バネの感じ, 底つき感の有無などで, ほぼ見当のつけられる目安を得た. また, シートは硬くても柔らかくても, 座と背のクッション性の間にはある一定の比率があると考えられるので, 良好なバランスとはどのようなものかについて調査した. そして, 背は座よりも柔らかいもののほうが好まれることがわかった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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