体外循環技術
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原著
体外循環症例登録公開試験におけるデータ集計の試み
亀井 哲也日比谷 信吉田 靖窪田 將司加納 寛也高井 浩司高道 昭一古山 義明齊藤 千紘見目 恭一
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2015 年 42 巻 1 号 p. 8-13

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抄録
 日本体外循環技術医学会は、2013年5月から体外循環症例登録公開試験を実施し、同年12月末までのデータを2度回収し、2回目の回収データについて集計・分析した。 回収データ標本数は507症例であった。集計結果は、送血ポンプでは、ローラポンプが19.5%、遠心型が80.5%であった。脱血方法では、落差脱血が61.9%、吸引脱血が11.4%、ポンプアシストが5.1%、落差脱血と吸引脱血を併用したものが21.5%であった。プレバイパスフィルター装着率は32.5%であった。データ検証では、誤り発生率は、多肢選択式が0.8%、記述式が18.9%で、これにより集計から除外される症例数割合は15.0%となった。ただし、根拠に基づく体外循環国際協会(International Consortium for Evidence-Based Perfusion:ICEBP)が実施するPERFormと共通の項目に限定した場合は、4.5%であった。 回収データの誤入力や欠損は、施設間では項目が異なり、同一施設内では同じ項目に発生していた。しかし、入力データの確認を要請し、系統的な誤りは減少した。データの検証・評価が、より正確なデータの入力を可能にすることが示唆された。 また、各施設においてデータが定義に沿って入力され、多数の施設のデータが集計されることにより、実データを用いた評価基準に活用できることが示唆された。
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© 2015 一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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