2018 年 45 巻 2 号 p. 111-116
2013年10月より保険償還された経カテーテル的弁膜症治療(transcatheter valve therapy:TVT)は急速に発展してきた。当院では、2009年から2017年9月31日までに506例のTVTを実施してきたが、ハイリスクの高齢者ということもあり、一般的な開心術に比べ補助循環を要する症例が多く、43例に補助循環装置を導入し(8.5%)、うち2例では人工心肺に移行した(0.4%)。ハイブリッド手術に適した回路構成や状況に応じた対応が必要となる。そこで私たちは、補助循環と同様に迅速導入でき、ハイブリッドに適した回路長と状況に応じてリザーバーの設置ができる回路を作成した。TVTに対応できる回路は迅速導入できることに加え、回路の延長作業が不要になるように回路長を延長し、大量出血時に安全に補液対応ができること、開胸に移行した際にtotal flowが得られるような回路の工夫が必要となる。今後も低侵襲手術が増えていくと思われるが、補助循環を効果的に使うことで安全に手術が遂行できるため、新しい術式のニーズに応じてこれからも検討が必要である。