2020 年 47 巻 4 号 p. 327-332
大腿静脈(femoral venous:FV)カニューレ先端部の挿入性能を通過性試験により定量化し比較検討を行った。通過性試験はFVカニューレ先端部から100mmでカットし基部側から一定の力を加え、先端部がシースのバルブ(内圧50kPa)を通過する際にかかる力(gf)を計測した。結果は平均485.3gfから1432.6gfの加重がかかり、FVカニューレの硬度やカニューレ最先端部の段差が影響した。最も挿入性能が優れていたカニューレは硬度評価試験において硬度が最も高く、更にカニューレ最先端部を分析した結果、段差がより少ない設計となっていた。臨床でのカニューレ選択は、挿入性能の高さだけで選択されるわけではないが、本研究の結果が一つの判断材料となることを期待する。