体外循環技術
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弓部置換を必要とする解離性大動脈瘤に対する体外循環法
―順行性送血を主体とした脳分離体外循環の回路構成―
川脇 雄次森 義顕重光 修宮本 伸二迫 秀則添田 徹吉松 俊英葉玉 哲生
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1995 年 21 巻 1 号 p. 46-51

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抄録
Stanford-A型解離性大動脈瘤手術の補助手段として,我々は1991年3月以降,脳障害などの合併症を予防する目的で右鎖骨下動脈,また末梢側吻合終了後は,人工血管側枝からの順行性送血を主体とする体外循環法を用いてきた。特に脳分離体外循環を要すると予測される症例では,通常の開心術用回路に脳分離循環用回路を接続して,右鎖骨下動脈と大腿動脈からの二分枝送血により開始し,脳分離体外循環が必要と判断した時点で,左総頚動脈に送血する方式を行っている。最近,この二分枝送血法を基本とし,右鎖骨下動脈送血ポンプをバイパスするシャントを設け,脳分離体外循環へ容易に移行可能で脳以外の全身潅流は,順行性優位となる回路構成を採用している。本法の採用により,体外循環操作が容易となり,積極的弓部再建を可能とし解離性大動脈瘤の手術成績も向上して来た。
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© 日本体外循環技術医学会
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