抄録
人工膝関節全置換術において,回収式自己血輸血法と術前貯血法を行い,その有用性について検討した。比較方法は,非回収式自己血輸血法をA群,術中術後回収式自己血輸血法のみをB群,術前貯血法と術中術後回収式自己血輸血法の併用法をC群とし,それぞれ10例について検討した。総出血量は,A群<B群<C群と増加したが,総輸血量中の同種血輸血量は,A群680±348ml,B群200±253ml,C群0mlであった。術前貯血法と術中術後回収式自己血輸血法を併用することで,同種血輸血量をより削減することができた。