体外循環技術
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Modified PCPS回路による体外循環の経験
安野 誠金子 達夫大林 民幸相崎 雅弘村井 則之
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1996 年 22 巻 2 号 p. 65-68

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抄録

体外循環の操作性と安全性の向上を目的にModified PCPS回路を作成し,閉鎖式体外循環を行ったので報告する。冠動脈バイパス術21例と胸腹部全置換術1例について行った。冠動脈バイパス術の場合は,体外循環開始,離脱時の操作・監視が容易なこと,脱血不良などによる突然の血液レベルの変動がなく,安全性が向上したと考える。ポンプ脱血であるためCVPは常に陽圧にし,脱血の陰圧を-50mmHgまでに管理することで安定した体外循環が行えた。胸腹部全置換術の場合は,ヘパリンコーティングPCPS回路に動脈フィルターなどの追加をして,血栓などを送ることがなく,送血圧も監視でき,長時間の急速返血が安全に行えた。血液回収中も人工肺の使用により,膀胱温で35℃ 以上に維持が出来たことから,このシステムは有用であると考える。

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© 日本体外循環技術医学会
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