抄録
連続心拍出量測定(CCO),混合静脈血酸素飽和度(SvO2)の両方を連続表示するモニターリングシステム(Vigilance)を用い,人工心肺装着下の開心術例64例を対象とし検討を行った。Baxter社製CCOスワンガンツカテーテルを肺動脈内に挿入・留置し,CCOとSvO2を48時間にわたって持続的に測定した。開心術直後の血行動態は従来考えられていたように,SvO2とCCOの変化は必ずしも相関せず,様々な原因から解離した変化を示した。従来のスワンガンツカテーテルを用いた管理に比し,血行動態を迅速かつ的確な把握を可能とする点で有用性は高い。しかし,SvO2はCCOに比し迅速に反応するという報告はなされているものの,SvO2のみの変化による患者管理には注意を必要とすることが示された。Key words:CCO,SvO2,Vigilance