体外循環技術
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新生児,乳児期体外循環における充填血液に対する血液濾過法の有用性の検討
高橋 公徳中西 秀雄杉山 喜崇石原 茂樹
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1997 年 23 巻 3 号 p. 62-64

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抄録

新生児,乳児における血液充填体外循環では,保存血液を使用するため体外循環開始後のinitial shockや,電解質異常などの問題があることは知られている。我々は,充填血液に対して血液濾過法(以下,HF)を使用した9例(以下,H群)と,HFを使用しなかった9例(以下,N群)を比較検討した。灌流圧は,N群に対して且群が終始10mmHg前後高く保つことができ,尿量もH群で有意に増量が認められた。また,体外循環開始時のK+値も且群の方が適正であった。その結果,新生児,乳児の体外循環を安全に行うために充填血液に対するHF方は,有用であると考えられた。

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© 日本体外循環技術医学会
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