体外循環技術
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慢性維持透析患者に対するCPB中modified HFの検討
篠原 智誉仲田 昌司木下 真江成 美絵岩崎 純子中村 有志高田 裕兼田 尚枝大内 徳子酒井 裕紀
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2003 年 30 巻 2 号 p. 104-107

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抄録
慢性維持透析患者に対する開心術において,CPB中のみにmodified HF(m-HF)を施行し,その有用性を検討した。術前日はHDの施行を原則とした。m-HFの方法は静脈血リザーバーからECUM装置に血液を導き,吸引にて限外濾過を行い,リザーバー上部のプライミングポートより置換液を投与した。置換液は生理食塩水,ソリタT1号,サブラッドBを組み合わせて各電解質の調整を行った。心筋保護液の投与による負荷に対しては,フリーの置換液を使用することで対処でき,術後のクレアチニン,BUN値は術当日のHDを必要としないレベルまで低下した。術中にシングルパスのHDを行うには手術室の設備などの問題があるが,m-HFでは通常の回路構成にて簡便に施行できる。CPB中のm-HFは維持透析患者に対する開心術に対し有用である。
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© 日本体外循環技術医学会
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