体外循環技術
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MUF中の輸液加温装置使用の有用性
古垣 達也平松 祐司高橋 宏木原 真一中山 凱夫榊原 謙
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2004 年 31 巻 1 号 p. 28-30

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抄録

【要旨】Modified Ultrafiltration(MUF)施行中の患者体温低下予防を目的に,2002年からMUF回路に輸液加温装置を組み込み使用している。今回,小児開心術65症例を対象に,輸液加温装置を使用したH群(n=25)と非使用のN群(n=40)を,体重別にAグループ(<5.0kg),Bグループ(5.0~10.0kg),Cグループ(10.0kg<)に分類し,MUF施行前後の液量バランス,ヘマトクリット値,末梢皮膚温度の変化を比較した。その結果,液量バランス,ヘマトクリット値,末梢皮膚温度の変化に統計学的な有意差はなかった。しかし,液量バランスではH群のすべてのグループで除水量が多かった。ヘマトクリット値の変化はH群のAグループが最も大きく,末梢皮膚温度変化は,H群のBグループが最も大きかった。MUF中の輸液加温装置の使用によってより良好な末梢循環が維持される可能性が示唆され。

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© 日本体外循環技術医学会
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