昭和55年1月から60年6月までに名古屋大学小児科に治療抵抗性を主訴に紹介されたものは105例 (総受診者の16.6%) あり, 続発全般てんかんと部分てんかん例が多く, 高い発作頻度をもつ例が大多数であった。治療上の問題点としては診断・発作型の誤認, 選択薬剤の誤り, 多剤併用, 薬剤の過少投与などがみられ, それぞれ紹介症例のほぼ15%を占めていた。治療の試みとして薬剤の整理 (平均2.41剤→平均1.57剤), 間欠的ジアゼパム連続療法, フェニトイン, カルバマゼピン, バルプロ酸の大量療法などを行い, 61例 (58.7%) で50%以上の発作抑制を達成し得た。