実験社会心理学研究
Online ISSN : 1348-6276
Print ISSN : 0387-7973
原著論文
自己愛タイプ別に見た労働者の自我脅威の知覚が対処方略に及ぼす影響
仙波 亮一
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57 巻 (2017-2018) 2 号 p. 105-116

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抄録

本研究の目的は,どのような要因が労働者の自我脅威の知覚に影響を及ぼし,その後どのような対処方略に結びつくのかを自己愛タイプ別に明らかにすることである。本稿では,まず分析1として,自己本位性脅威モデルに基づいて,どのような要因が労働者の自我脅威の知覚に影響を及ぼし,その後どのような対処方略に結びつくのかを複数のモデルを設定し,共分散構造分析により検討した。その結果,相対的自己評価と自己概念の明確性を要因として含むモデルは,それを含めないモデルよりも適合度が低く,自我脅威が対人恐怖心性および組織機能阻害行動に影響を及ぼすことを仮定したモデルが採用された。次に分析2では,分析1で採用されたモデルについて,労働者を自己愛タイプ(自己主張性タイプ,注目・賞賛欲求タイプ,優越感・有能感タイプ)に分類し,自我脅威がどのような対処方略と結びつくのかを複数の母集団に対して共分散構造分析を用いて検討した。その結果,すべての自己愛タイプにおいて自我脅威は対人恐怖心性へ正の影響を及ぼしており,自己主張性タイプでは,組織機能阻害行動へ正の影響を及ぼしていた。

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© 2018 日本グループ・ダイナミックス学会
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    実社心研は紙媒体とJ-STAGEから提供しているPDFの2つで刊行していますが,これまでいずれもカラー図版に対応していませんでした.著者最終稿としてカラー図版が提供された場合も,グレースケールにして掲載していました.これは,紙媒体だとカラー印刷のコストが大きいことによるものですが,電子ジャーナルであればそのコストはかなり小さくなります.そこで,著者のご希望に応じて,電子ジャーナルについてはカラー図版に対応することにしました(紙媒体は今後もグレースケール化します).ただし,対応には実費(現状で図版1点につき800円(税抜))がかかりますので,これは著者にご負担いただきたく存じます.
    執筆・投稿規程の最後にある「内規」に,「電子ジャーナルにおいては,論文中の図表をカラーで掲載することができる。ただし,希望する場合は当該論文の著者が実費を学会に支払うこととする。」という事項を付け加えたので,ご確認下さい.
  • 2017年10月 『実験社会心理学研究』が変わりました

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