抄録
集団成員の能力や異質な特性に合わせて課題の再編成をどうするかというリーダーの仕事に係わってくると考えられる他者の多様性の許容度を表わすものとしては, ASoは不十分であり, 抜けているところがある. それゆえ, 他者の多様性の許容度をより的確に表わす指標としてDPとDNとを考案した.
DP, DN, そして, ASoに関して次のことが明らかになった.
1. DPとDNは, 一種の認知的分化度を表わしていることが確認された. これに反して, ASoは, 認知的分化とは直接関係がないことが明らかになった.
2. DP, DN, そして, ASoの3指標は, 達成動機テストで測られる動機構造を反映したものでないことが明確になった.
3. DPとDNは, 判断の独立性と正の相関関係にあるけれども, ASoは単独では判断の独立性に効果を持ちえず, DNと結びついた時に効果を持つことが明らかになった.