森林利用研究会誌
Online ISSN : 2432-5996
Print ISSN : 0912-960X
論文
タワーヤーダ集材作業による森林環境への影響評価
里村 泰行猪内 正雄
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 10 巻 2 号 p. 153-160

詳細
抄録
モービルタワーヤーダ集材作業の林地に対する影響を表土の除去を中心に評価する目的で,宮城県内に3か所の調査地(大衡村,登米町2か所)を設けて,普通間伐および列状間伐跡地について主に集材攪乱発生範囲面積,表土除去の深さを調査した。調査地はすべてスギ人工林の間伐集材地で林齢は35〜39年である。その結果,集材木による表土除去は集材1回あたりの材積との相関が高く,また地形,架線の設置位置,クリアランス,土壌などの条件によって表土除去の深さおよび攪乱発生範囲に違いが生じた。調査地では表土除去は伐区にたいして0〜20%の範囲で分散して発生し,表土除去の深さは10cm以下のものが多かった。
著者関連情報
© 1995 森林利用学会
前の記事 次の記事
feedback
Top