抄録
1) 人工交配のため,同じ交配器具を何回も繰り返して使う場台,器具に付着した花粉を熱処理によって器具をいためないで殺す方法を,スギの花粉について研究した。
40°C 6時間処理および50°C 3時間処理では,わずかの花粉が発芽したが, 50°C 6時間処理と60°C 1時聞処理では全く発芽しなかった。
2) ヒノキの花粉の人工発芽に用いる発芽味は,寒天濃度1.0~2.0%, 蕉糖濃度10~15%, 水素イオン濃度5.5~7.0がよく発芽した。
3) ヒノキの花粉の貯蔵時の空気湿度は30~40%がすぐれており,平均2.3°Cの冷蔵庫に1年間貯蔵したものは7.3~10.2%発芽した。