抄録
1) 開葉の早い短枝葉では長枝葉より被害が多く,被害のはなはだしい罹病葉は6月中に容易に落葉した.
2) クローンによって被害に対する抵抗性と罹病葉上に形成される病斑の大きさに違いがあり,病斑の小さいものは抵抗性が強く,また,短伎の着葉数が多いものは抵抗性が強い傾向がみられる.クローンによる抵抗性の違いは,遺伝的要素のほかに感染期における開葉の遅速も関与するものと思われる。
3) 被害は同じ個体でもクロ一ネの位置により違い,上層は下層より少ない.
4) 採種木の植栽間隔3m・5m・7m方形植別では,間隔の狭いものほど被害が大きい.
5)採種木の樹形と被害の違いは短枝葉の被害では認められないが,長枝葉の場合は樹高の低いものの被害が大きい.
なお,クローネ高を3m以下に限定した場合の被害では,短枝葉・長枝葉とも樹形による違いは認められない.
6) 調査地はポプラ落葉期と感染期の風向が同じであるため,ポプラに近い採種木ほど被害が大きい.