総合病院精神医学
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症例
重症うつ病に併発した深部静脈血栓症に対し下大静脈フィルターを留置しmECTを施行した1例
─深部静脈血栓,肺塞栓の予防,早期発見治療とrefeeding症候群から安全なmECTの導入に至るまで─
栗本 直樹藤井 勇佑山田 尚登
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2012 年 24 巻 1 号 p. 51-58

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抄録

<背景>修正型,非修正型を問わず,電気けいれん療法(electroconvulsive therapy:ECT)後にpulmonary embolism(PE)を発症した報告が散見される。mECT(modified-ECT)施行中,deep venous thrombosis(DVT)に対して一時留置型の下大静脈フィルターを用い,抗凝固療法を併用することでPE の増悪を予防した症例を報告し,DVT,PEのリスクについて考察する。 <症例>当科では過去2年間,入院時にDVT,PEが発見された7症例を経験した。うち4例は飢餓状態で身体合併症もあり,早期のmECT導入による寛解が望まれた。一時留置型の下大静脈フィルターを留置したうえで抗凝固療法を行い,PEの増悪を予防しmECTを施行した。<結果>治療的緊急性がありmECTを早期に導入する必要がある場合,DVT,PEに対して一時留置型の下大静脈フィルターが有用であった。

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© 2012 一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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