2013 年 25 巻 2 号 p. 122-129
一般病院における無床総合病院精神科を発展させていくためには,コンサルテーション・リエゾン活動を通して精神科の存在意義を高めていくと同時に,プライマリケアチームの能力を高めるための教育と,連携システムを重視することが大切である。年々増加する業務を限られたマンパワーでこなすためには,外来診療をマネジメントするなどの工夫を行って,心身の健康を損ねないようにする必要がある。このような工夫を行いながら,地域医療における中核としての役割を果たしていくことで,魅力的で持続可能なあり方を構築していくことが期待できる。