総合病院精神医学
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総説
ナショナルセンターとしてのあり方
清水 研中原 理佳大島 淑夫高橋 知実和田 佐保岩崎 華子堂谷 知香子小島 聡美猪口 浩伸加藤 雅志吉田 沙蘭
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2013 年 25 巻 2 号 p. 151-155

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抄録

本稿においては,「ナショナルセンターのなかの精神科部門の在り方について紹介する」という趣旨に沿うように,われわれの部門の位置づけや,役割を紹介することとする。ナショナルセンターのミッションには1.「最高レベルの臨床技術の提供」,2.「技術革新に資する研究の推進」,3.「エキスパート育成を主眼とした教育」,4.「政策提言」があり,われわれの部門は病院のなかの1 診療単位であるが,精神腫瘍学に関して,臨床に加えて,研究,教育,政策提言の4つの役割を達成することが求められている。多様な役割があることを魅力的と考えるか,負担ととらえるかは人それぞれであろうが,さまざまな領域のエキスパートが集まる環境が得難く,そのなかで高度な臨床や,研究・政策提言などの波及性がある仕事に従事できること,さらには意欲的な若い医師や臨床心理士などの教育に携わることは働き甲斐があることだと感じている。

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© 2013 一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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