2020 年 53 巻 11 号 p. 882-891
症例は73歳の女性で,上腹部痛を契機に認められた4.5 cm大の肝内胆管癌(intrahepatic cholangiocarcinoma;以下,ICCと略記)を疑って肝右3区域切除術を施行,中分化型の腫瘤形成型ICCと診断された.再肝部分切除術は,①初回術後2年1か月,肝S1の2 cm大の単発再発,②初回術後2年9か月,肝S1の3 cm大の単発再発,③初回術後3年8か月,肝S2の1.5 cm大の単発再発,④初回術後5年9か月,肝S3の2 cm大の単発再発,⑤初回術後6年11か月,肝S2に3 cm大の単発再発,に対して行った.再切除した腫瘍はいずれも中分化型の腫瘤形成型ICCの所見で被膜浸潤および脈管侵襲を認めなかった.現在,初回手術後12年以上経過したが無再発生存中である.ICC切除例として希少な症例と考えられ報告する.