日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
ISSN-L : 0386-9768
症例報告
HER2陽性胃癌術後の単発肝転移に対してS-1+cisplatin+trastuzumab療法の後に腹腔鏡下肝部分切除を施行した1例
常城 宇生湯浅 康弘牧 秀則竹内 大平松尾 祐太森 理江藤 祥平藤原 聡史富林 敦司藤井 義幸
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2020 年 53 巻 4 号 p. 313-320

詳細
抄録

症例は70歳の男性で,上部消化管内視鏡にて胃角部小彎に0-IIa+IIc型早期胃癌を指摘され,当科を紹介受診した.腹腔鏡下幽門側胃切除を施行し病理結果は以下であった〔pT1bN2M0,pStage IIA,HER2(IHC2+,FISH陽性)〕.術後経過観察を行ったが,8か月後に肝外側区域に異時性肝転移が出現した.S-1+cisplatin+trastuzumab療法を3コース施行し,腫瘍縮小効果が得られた.新規病変の出現も認めなかったため腹腔鏡下肝部分切除を施行した.術後,S-1を1年間内服し約4年経過した現在も無再発生存中である.HER2陽性胃癌術後の単発肝転移に対して化学療法後に腹腔鏡下肝部分切除を施行した1例を経験したので報告する.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top