超音波医学
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特集「び慢性肝疾患の超音波診断」
びまん性肝疾患に対する超音波診断法
小川 眞広廣井 喜一松本 直樹阿部 真久森山 光彦
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2009 年 36 巻 3 号 p. 289-300

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抄録

びまん性肝疾患に対する主な画像診断の目的は,(1)形態変化から見た病態の把握と重症度の判定,(2)合併症および肝外病変の有無の観察,(3)原因疾患の推測の三点である.腹部超音波検査では,通常の3‐5MHzコンベックスプローブを用い観察を行うが,我々の施設ではこれに引き続きリニア型の高周波プローブでの観察を加えることでさらに詳細な情報が得られるため活用している.びまん性肝疾患の診断において重要点は,障害部位がどこなのか?また,その部分にどのような変化が起こったのか?(破壊性か?異常沈着か?流入・排泄障害か?)を推測しながら検査を進めていくことである.ここでは,びまん性肝疾患に対する超音波診断法のポイントを,実際検査をする際着目する項目ごとに具体的に述べる.

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© 2009 一般社団法人 日本超音波医学会
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