超音波医学
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総説
腹部超音波検診のあり方と検診判定マニュアル
田中 幸子
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2015 年 42 巻 5 号 p. 611-616

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抄録
腹部超音波検査は,がんのスクリーニングや,健康診断に広く用いられているが,検査環境などの規定がなく,がん検診としての精度管理も不十分であり課題が多い.このような状況の中,日本超音波医学会,日本消化器がん検診学会,日本人間ドック学会の3学会共通の腹部超音波検(健)診判定マニュアル注1)が作成された.このマニュアルは,検診を実施するうえでの望ましい環境整備について述べた実施基準と診断・判定の標準化のための判定基準からなる.本マニュアルの普及により,標準化および精度管理が適切に行われ,腹部超音波検診の診断精度が全般的に向上すること,さらに将来的にはがん検診としての有効性評価に結びつくことが期待される.
注1)日本超音波医学会および日本消化器がん検診学会では「腹部超音波検診判定マニュアル」,日本人間ドック学会では「腹部超音波健診判定マニュアル」
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© 2015 一般社団法人 日本超音波医学会
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