2026 年 53 巻 3 号 p. 149-152
非浸潤性乳管癌(ductal carcinoma in situ:DCIS)の超音波画像は,腫瘤から非腫瘤性病変に至るまで大幅なバリエーションが認められる.本稿では,日本乳腺甲状腺超音波医学会(The Japanese Association of Breast and Thyroid Sonology:JABTS)が実施したBC-02研究に基づくDCISの超音波画像の特徴について述べる.BC-02研究では,705例のDCIS症例の超音波画像を画像所見によって分類した.その結果,全病変の60%が非腫瘤性病変,40%が腫瘤であった.各亜分類を見ると,乳腺内の低エコー域が最も多く(全体の50%),次いで充実性腫瘤(31%),混合性腫瘤(9%),乳管の異常(8%)の順であった.これら4つの分類が全体の98%を占めていた.低エコー域を伴わない点状高エコー,構築の乱れおよび小嚢胞集簇は非常に稀であり,全体の約1%であった.DCISの超音波画像は,腫瘤から非腫瘤性病変に至るまで大幅なバリエーションを呈し,乳腺内の低エコー域が最も多く,次いで充実性腫瘤が多かった.