超音波医学
Online ISSN : 1881-9311
Print ISSN : 1346-1176
ISSN-L : 1346-1176

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

Bモードの基礎
新田 尚隆
著者情報
ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: JJMU.R.237

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

超音波診断は,X線のように被ばくすることがなく,胎児診断にも使えるような高い非侵襲性と安全性を有する診断法である.また超音波プローブを体表に当てるだけで生体の断層画像を取得することができる簡便性,装置の小型化が可能な可搬性も有し,ベッドサイドや手術現場での検査も容易に行うことができる.さらに心臓や血流など可動組織の観察のリアルタイム性にも優れ,臨床現場では欠かせない診断法となっている.Bモード(Brightness mode)は,超音波診断において最も基本的な画像診断モードである.生体組織内における複雑な波動伝搬様態を反映したBモード画像を正しく読影するためには,パルスエコー法に基づく画像形成の原理や画像の分解能,アーチファクトの発生メカニズムについて理解することが重要である.本稿では特にこれらをピックアップし,実験結果を交えて概説する.またBモードイメージングにおける新たな展開についても触れる.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本超音波医学会
feedback
Top