日本看護倫理学会誌
Online ISSN : 2434-7361
研究論文
「よい」という概念の探求:死別を体験した患者家族にとっての「よい看護師」とは
倉林 しのぶ
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キーワード: よい看護師, , 家族, 死別ケア
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2010 年 2 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

「よい看護師とは?」という問いは、看護教育過程や臨床、一般論としても議論され、それぞれが「よい看護師」に関するイメージをもっている。しかし、「よい」という概念は非常に複雑であり、また、この問いが、どのような状況で、誰に、どんな職種に問われたのかにより、その答えは異なるだろう。本研究では、患者にもっとも身近な存在である「家族(遺族)」に焦点を当て「よい看護師」について尋ねた。その結果、家族は「よい看護師」に「やさしさ」「コミュニケーション能力」「笑顔」などを求めており、それは日本語の「良い」という意味に近かった。

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© 2010 日本看護倫理学会
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