看護科学研究
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在宅看護論における「訪問看護ステーション実習」の研究の動向と課題
下吹越 直子八代 利香
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2019 年 17 巻 2 号 p. 45-50

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抄録

看護基礎教育において在宅看護論では地域で生活する対象へ適切な対応ができる人材の育成が求められる。実習施設の中心となる訪問看護ステーションでの実習の内容を検討し、さらに教育の充実を図る必要があると考える。本研究では、教育内容の検討の前段階として、訪問看護ステーション実習に関する研究の動向を明らかにし、実習指導における今後の課題を検討することを目的とした。その結果、「学生が実習で学習した内容」や「実習で援助した内容・看護技術の経験の実態」、「実習運営の方法・学生の状況」、「実習の満足度」などの学生を対象とした文献は多く、実習施設・指導者側の実習運営等に関する文献は少ない傾向にあった。今後、社会の変化から、訪問看護ステーションの役割が期待される中、実習指導において、実習指導者と教員の連携や協力体制などの実習指導者側への支援について、早急な検討が必要であることが示唆された。

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© 2019 看護科学研究編集委員会
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