日本鳥学会誌
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原著論文
ジオロケーターを利用したチゴモズLanius tigrinusの渡り経路推定
谷口 裕紀小池 重人田悟 和巳柏原 聡大坪 二郎Anders P. TØTTRUP樋口 広芳
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電子付録

2025 年 74 巻 2 号 p. 257-270

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抄録

日本で絶滅が危惧されているチゴモズ Lanius tigrinus 3個体にジオロケーターを装着し,渡り経路を追跡した.秋の渡りは3個体のデータが得られ,いずれも繁殖地から本州を西に進み,大陸を南下した後,3 個体ともインドシナ半島東部を通過し,ボルネオ島で越冬した.インドシナ半島東部とボルネオ島は,それぞれ重要な渡りの中継地,越冬地であると考えられる.春の渡りは 1 個体からデータが得られ,同個体の秋の渡り経路を戻るように琉球諸島を通過し,繁殖地へ戻った.本研究は,事例数は限られているものの,日本で繁殖するチゴモズの渡りの経路や具体的な中継地,越冬地を推定した最初の報告である.

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