日本鳥学会誌
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原著論文
グリーンインフラとしての千歳川遊水地群における植生遷移と水鳥個体数の関係およびその存在意義
佐藤 ひろみ
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2025 年 74 巻 2 号 p. 271-284

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抄録

千歳川遊水地群に飛来するマガンAnser albifronsとタンチョウGrus japonensisの羽数の推移,各遊水地の開水面の面積の推移と照合したマガンの羽数の変動,植生遷移に伴い生じたタンチョウの繁殖活動等の結果からグリーンインフラとしての千歳川遊水地群の存在意義を論じる.千歳川遊水地群が造成されてから,このエリアのマガンとタンチョウの飛来数は増加した.具体的には植生遷移により開水面の面積が減少した東の里,北島遊水地でマガンの羽数は減ったが,塒入り可能な舞鶴,根志越遊水地を選択し数万羽のマガン群が飛来していた.植生遷移が進み水場やヨシなど含む湿地ができて,タンチョウは適するヨシ原が無い根志越遊水地を除く舞鶴,東の里,北島,江別太,晩翠遊水地で繁殖活動等していた.

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