共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
有機反応は一般に溶液中で行なわれているが、反応後の溶媒回収や廃液処理などを考えると、有機溶媒を必要としない固相状態での反応は魅力的である。天然のCaCO3である石灰石は、水や有機溶媒に不溶なため塩基触媒として用いることができないが、無溶媒条件下の反応ならば有効に働くのではないかと考えた。そこでボールミルという手法を用いて, ニトロアルカンやマロノニトリルとアクリル酸エステルを固相で反応させた結果、短時間内に選択的な付加反応が進行して、対応するMichael付加物が得られたので報告する。