日本評価研究
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段階評価における項目の重み導入による三次元的分析の試み
大学における授業評価分析を事例として
星野 敦子北原 俊一新行内 康慈安達 一寿綿井 雅康牟田 博光
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2007 年 7 巻 1 号 p. 105-116

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抄録
評価結果を政策に生かす場合、評価項目の重要度の違いがその後の政策を左右する要因となる。すなわち、重要度の高い項目の評価の方が低い項目に比較して、改善された場合に総合評価にもたらす影響が大きくなる。本研究は、大学における授業評価を事例として、評価項目の段階評価に対し、項目の重みを導入した三次元的分析を行うことで、授業評価の結果を効果的に授業改善に結び付ける方法を検討した。項目の重み付け法としてはコンジョイント分析を用いた。各要因の部分効用値をX軸にとり、各要因と関連する授業評価項目の段階評価データをY軸にとって、要因の相対重要度をバブルの大きさとするバブルグラフを作成することにより、評価項目の重みと段階評価を可視的に表すことが可能となった。本研究によって提案された方法は、より広い評価分野への応用への適用が望まれる。
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