2019 年 60 巻 2 号 p. 37-41
ヒラタケ6菌株の菌体ディスク,凍結保護液として40%(w/w)グルコース水溶液を供試し,前処理(7℃と25℃,0.5~24時間放置)が−20℃凍結・最長10週間保存後の生存率に与える影響を観察した.25℃・24時間前処理が最も優れ,供試2菌株(旭川高専株ANCT-15001,林産試験場株Po 89-1)で生存率100%が維持された.継代培養菌株と比較して−20℃・10週間保存後の両再生菌糸体にPDA平板培地で菌糸伸長の遅延がみられたが,子実体形成能に差異は確認されなかった.