2025 年 66 巻 1 号 p. 25-34
主として関東地方で採集したキツネノカラカサタケ属ワタカラカサタケ節の特徴を示す菌類について,それらの形態,核rDNA ITS領域の塩基配列を調べた.その結果,ワタカラカサタケ節に属するLepiota ignivolvata,及びナカグロキツネノカラカサ節に属するL. clypeolarioidesを日本新産種として報告した.また採集標本に基づいて日本産既知種であるL. clypeolariaとL. magnisporaについても記載するとともに,対応する和名に関して提案した.