抄録
筆者らがこれまでに開発した接着剤などの配合探索に有効な材料設計支援システム(弱条件組合せ線形計画法とその計算システム)により,目標特性を満たす素材の組合せ(配合材料)を見出すとともに,製品の供給リスクを評価することが可能になった。このシステムは静的な特性を満たす配合の予測には有効であったが,特性の時系列変化や温度変化のような系列データの解析には適用できなかった。そこで,種々の系列データへの適用を試みた結果,系列データの予測と材料設計が可能である他,系列データの変化に大きな影響を及ぼす素材を抽出することができることも分かった。