2013 年 18 巻 1 号 p. 31-34
製造販売後に現実の診療においてその薬剤を使用した治療法の比較効果や安全性を評価する,外的妥当性をより重視した適切な観察研究が必要とされている.このような目的の場合,恣意性のない連続登録による患者レジストリを構成し,アウトカムを精確に評価し薬剤の推移や経過中の検査値についてやはり恣意性のないデータ抽出が必要となる.治験においてもこのような患者レジストリは有用である.今後方法論的な妥当性を検証することが必要とされるが SS-MIX によるデータストレージシステムはこれらの目的に適った手法であると考えられる.(薬剤疫学 2013;18(1):31-34)