2019 年 3 巻 論文ID: 2019-011
教育とは,学修者の行動に価値ある変化をもたらすプロセスである.教育を通じて学修者には行動変容が生じ,より望ましい状態,より高いレベルに向上する.教育効果を教育による学修者の成長の証として捉えると,それをどう測定するかが重要となる.現状,アンケートの実施やパフォーマンス評価等の量的研究が多くみられる.しかしながら,教育を通じて学修者が何を感じ,何を思い考えたか,またその経験をどう意味づけ,それをどう次に活かそうと考えたか,といった視点で学修者の成長を捉えることも教育効果を明らかにするうえで大切である.本稿では,上で述べた視点から学修者の成長を捉えようとして取組んだ質的研究の概要を紹介し,「学修成果を明らかにするための手法としての質的研究」について考えていきたい.
教育とは,学修者の行動に価値ある変化をもたらすプロセスである.教育を通じて学修者には行動変容が生じ,より望ましい状態へと変化する.教育効果を,教育による学修者の成長の証として捉えると,学修の成果をどう測定するかが重要となる.
学修成果の評価にあたっては,学生へ満足度や学修環境がどうであったか等を問うようなアンケート調査,学修行動調査,学修到達度調査など定量的に調査されていることが多かった.しかしながら,教育を通じて学修者が何を感じ,何を思い考えたか,またその経験をどう意味づけ,それをどう次に活かそうと考えたか,といった視点で学修の成果を捉えることも教育効果を明らかにするうえで大切であると考える.
本稿では,後者の視点から学修の成果を捉えることを目指し取組んだ質的研究の概要を紹介し,「学修成果を明らかにするための手法としての質的研究」について考えていきたい.
教育研究における質的研究は,一般には授業場面における個人や集団の学びや思考の過程,その経験を通した意味づけなどを様々な手法を用いて明らかにすることを目的としている.具体的には,授業場面における観察記録や学修成果,学修者へのインタビュー等による内面的な営みのあり様などを解釈していくことになる.得られた事実を数値化することにより客観的に分析するという量的研究だけでは読み取れない学修者の複雑な内面的な営みを読み解いていく研究手法であるといえる.
昭和大学は,医・歯・薬・保健医療学部(看護,理学療法,作業療法学科)からなる医系総合大学(1学年約600人)であり,チーム医療に積極的に貢献できる人材養成を全学部の共通の目的とし,多職種連携教育(IPE: Interprofessional Education)によりチーム医療の実践に必要な能力の修得を目指し,全学部,全学年に渡るチーム医療学修カリキュラムを構築した.このチーム医療学修カリキュラムは,学部連携PBL(Problem-based learning)チュートリアルと学部連携病棟実習で構成されており,医・歯・薬学部は6年間,保健医療学部は4年間に渡って体系的,段階的に学修の場と内容を広げ,確実にチーム医療に必要な能力を習得することを目標とし,全ての学部で必修科目として展開されている2,3)(図1).

昭和大学におけるチーム医療学修カリキュラムの概要
昭和大学におけるIPEによるチーム医療学修カリキュラムにおいて,医・歯・薬学部3年,保健医療学部2年で実施されている「チーム医療で患者に目を向ける」ことを目指した問題基盤型学修の学修成果を,学生の自己評価(ポートフォリオ)を分析することにより明らかにすることを目的とした.
「チーム医療で患者に目を向ける」ことを目指した学部連携PBLチュートリアルの概要を表1に示した.
| 一般目標 | 医療チームの一員として患者の情報を共有し,積極的に協力しながら各自の専門性を発揮することの必要性を理解するために,各学部の学生の討議により代表的な症例を解析し,患者に適した安全な医療を提示する能力を修得する. |
| 対象 | 医・歯・薬学部3年生,保健医療学部(看護・理学・作業療法学科)2年生約600名 |
| 方略概要 | ➢ 約600名の学生を72グループ(学部混成8~9人/1グループ)に分け,本PBLを実施. |
| ➢ 内容 | |
| ・オリエンテーション | |
| ・ファシリテータが学生グループに加わり提示されたシナリオをもとにメンバー全員で討論を行うコアタイム140分と,学生のみで討論を行うグループワーク140分を週に1回,2週にわたって実施する. | |
| ・1週目は,提示されたシナリオから患者の背景や臨床像,経過,心理社会的側面,生活などの情報を共有,整理し,全体像がわかるように関連図(プロブレムマップ)を作成し,問題点を抽出する.その問題点の背景や原因・要因についてグループで討議したうえで,問題点をより明らかにするには何をどのように学修すればよいのか学修項目について話し合う. | |
| ・2週目は,患者の問題点が把握できるようにメンバー全員が自学自習した内容をグループメンバーに説明し,他のメンバーが学修してきた内容と突き合わせて討議し,グループとして考えをまとめ上げる(合意形成).明らかとなった患者の問題点に対し,グループとして何ができるかを考える. | |
| ・3週目の発表会では,グループで考えた治療・ケアプランを提案し,他のグループと質疑応答を行う.発表会の最後に,リソース講義を行う. | |
| ➢ 教材 | |
| ・慢性関節リウマチ,脳梗塞,高齢者転倒後外傷,パーキンソン病等の入院患者の詳細な臨床情報をもとに全学部の学生が学部の専門性を発揮しながら討論できる内容にまとめられたものであり,その中から1つを選択し,使用する. | |
| ➢ 指導 | |
| ・医・歯・薬・保健医療学部の教員をファシリテータとして1グループに1名配置し,学生の実習が円滑に進むよう支援する.ファシリテータは評価まで行う. | |
| ➢ 電子ポートフォリオシステムの活用 | |
| ・本システムを活用し,教員と学生間の「情報交換」,学生の「振り返り」,教員からの「フィードバック」を促す. | |
| ・学生には,PBL前にこれまでのチーム医療学修でできなかった点を目標として「目標書き出しシート」を,PBL終了後には今回の学修を振り返り達成できたこととできなかったことを「振り返りシート」に,自分がいかに成長したか,それを今後にどのように活かしていきたいかを「成長報告書」に記入させ,本システム上に提出を求めた. |
本研究の分析対象は,本PBL後に電子ポートフォリオシステム4) に提出された学生の「振り返りシート」と「成長報告書」600名分の記述内容である.
分析はGrounded Theory Approach, Thematic Analysis (GTA)5) の手法に沿って行った.具体的には,①「振り返りシート」と「成長報告書」を読み,「できたこと」,「できなかったこと」に関する記述を取り出しデータとし,その特徴(プロパティやディメンション)を抽出しながらラベル名をつけた,プロパティは,データをどの角度から見たのか分析者の視点を示すものであり,一方,ディメンションは,プロパティから見た時のデータの位置づけを示すものである.プロパティとディメンションを用いることによって,データをそう解釈した理由を説明することが容易になる,②類似性のあるラベルをまとめカテゴリーに分け,カテゴリー名を付した,③「専門職連携実践のためのコア・コンピテンシー」を分析的枠組みとして参考にし,性質の類似性でカテゴリーをまとめ,上位の概念へと抽象度を上げた,④概念間の関係を検討し,図式化を行った,⑤分析は理論的飽和を迎えるまで行った,⑥分析にあたり専門が異なる8名の教員(医学,歯学,薬学,看護学,理学療法学,作業療法学,情報科学,教育学)で行い,恣意的になる危険性を回避した,である.
3.Grounded Theory Approach(GTA)という研究法戈木5) は,GTAについて,「データを基にして分析を進め,単なるデータの要約にとどまらず,データの中に出てきた現象がどのようなメカニズムで生じているのかを示す『理論』を産出しようとする研究法である.GTAにおける『理論』は,概念同士の関係を文章であらわしたストーリーラインであることから,GTAはデータから概念を抽出し,概念同士を関連づけようとする方法だといいかえることもできる」と述べている.GTAには,The discovery of grounded theory(Glaser & Strauss, 1967),Basics of qualitative research(Strauss & Corbin, 1990)など,多様なバージョンが存在する.本研究ではストラウスのもとでトレーニングを受け,それらを進化させた戈木クレイグヒル版のGTAに基づき分析を進めた.
GTAは,シンボリック相互作用論の「人は社会的相互作用の中で生じる物事の意味を解釈し,自分にふさわしいと思う役割を担って行動する」という考え方を基盤とし,ある特定の現象について登場人物たちがそれぞれに演じる役割と人物同士の相互作用,そして,その結果として生じる変化のプロセスをとらえようとする研究方法である.
本研究では,学生が本PBLチュートリアルを通じて何ができて,何ができなかったか,それに対し何を思って,その経験をどう意味づけ,どう次に活かそうと考えたかを明らかにすることを目指し,GTAの手法を選択した.GTAにより分析した結果,明らかになった学修成果を図2に示した.

学生のポートフォリオの分析からみた学修成果(概念のみを示す)
①戈木5) によればGTAは,「プロパティとディメンションを増やすことによって理論産出を促進しようという明確な目的に基づいてデータの収集と分析が交互に行われる」.そうすることで,「概念の正体が把握し易くなる」また,「概念同士を適切に関連づけることが容易になる」という.
②GTAではデータの分析方法を厳密に示し,説の根拠となるデータを適切に示すことにより,妥当性と信頼性を得ようとしている.またGTAにおけるコーディングやカテゴリー化は,量的分析でいうと関連する変数とその値や種類を見つけ出す作業であるといえる.そういった意味で,GTAは仮説生成型の研究手法であるといえる.
③GTAにおける分析の手順は,複数のデータ収集後に,分析作業を行い,再びデータ収集に戻ってデータの蓄積を行う.データ収集と分析を螺旋状に行うことで,より理論に適切なデータ収集ができ,理論が精緻になると考えられている.具体的には,複数のデータ収集後に分析を行い,カテゴリー間の関連や比較を検討し,不足しているカテゴリーやディメンションを特定し,それらを補うために次のデータ収集の対象や収集すべき項目を決めて,次のデータ収集と分析へつなげるということである(理論的サンプリング).そのためには豊満なデータに基づく分析が必要不可欠ということになる.
④これ以上,新たなカテゴリーが生まれない状態を理論的飽和状態といい,ここに至った時点で分析終了となる.
5.本研究におけるGrounded Theory Approach(GTA)の適用GTAは理論的サンプリングを行いながら豊満なデータを基にして分析を進め,単なるデータの要約にとどまらず,データから概念を抽出し,概念同士を関連づけ,理論を生成すことを目指した研究手法である.現象からその構造とプロセスを明らかにして説明モデルを生成する,ということになる.
本研究においては,個々の学生の省察によりポートフォリオ上に記載された内容から問題基盤型学修の学修成果とは何かを明らかにするために,収集した質的なデータの分析手段としてGTAを用いた.GTAの特徴は豊満なデータに基づく理論(説明モデル)の生成である.GTAを用いる場合には明らかにしたいことに関する内容を豊富に含んだ適切なデータを収集することが重要になる.明らかにしたいことは何か,そのためにどのようなデータが必要で,どうような方法でデータを収集するのかを十分に議論したうえで研究に取り組むべきであろう.
本研究においては,学生の省察によりポートフォリオ上に記載された学生の思いや考え,気持ちをデータとして用いた.理論的飽和に至るまでデータ数を増やし分析を進めたが,元になるデータの豊満さを問われると,議論の余地がある.
昭和大学におけるIPEによるチーム医療学修カリキュラムにおいて,その最終段階に位置する学部連携病棟実習(図1参照)の学修成果が収められたポートフォリオを質的に分析し,学生が身につけた能力を抽出することにより,多職種連携(IPW: Interprofessioal Work)に向けた卒前のIPEのあり方を明らかにすることを目的とする.
学部連携病棟実習の概要を表2に示した.
| 一般目標 | 多くの医療職種が連携・協調し,情報共有と討議により患者の求める医療を提案,実施することが望ましい医療であることを理解するために,病棟で複数の学部学生が連携して患者を担当し,チーム医療の実践に必要な知識,技能,態度を修得する. |
| 対象 | 医・歯・薬学部5年生,保健医療学部(看護4年生,理学3年生,作業4年生)約600名 |
| 方略概要 | ➢ 約600名の学生を学部混成チーム(4~6名)に分け,A大学附属8病院の48病棟をつかって3期(7月,10月,11月)に分けて行う実習である. |
| ➢ 実習内容 | |
| ・学生チームで一人の患者を1週間担当し,連携・協力しながら綿密な情報共有と討議を行い,患者の課題を探求し,課題解決に必要な最善の医療を検討・実施する. | |
| ・他職種の役割を理解するために,担当患者(他の患者の場合もある)に対する他学部生や医療スタッフの診療,面談,検査,治療,ケア,リハビリテーションなどを積極的に見学する. | |
| ・指定されたカンファレンスルームに適宜集合し,スケジュールの確認や担当患者の情報を共有するためのミィーティングを行う. | |
| ・実習やミィーティングを通してメンバー全員で患者の問題点を検討し,解決に向けた治療・ケアプランを考え,提案する(一部,実施する). | |
| ➢ 指導 | |
| ・実習の直接的な指導は,当該病棟の医師,看護師,薬剤師などが担当し,支援する. | |
| ・学内教員(医・歯・薬・保健医療学部の教員)をファシリテータとして1グループに1名配置し,学生の実習が円滑に進むよう支援する.ファシリテータは評価まで行う. | |
| ➢ 電子ポートフォリオの活用(表1参照) |
分析対象は,9つの病棟で本実習を行った9チーム49名分(医学部生9名・歯学部生8名・薬学部生16名,保健医療学部生16名)のポートフォリオである(学部連携病棟実習を実施する48病棟の中から無作為に抽出).この時点で新たなコードの抽出がみられなくなったため分析を終了とした.
分析は,土屋7) によるThematic Analysis(TA)に沿って行った.具体的には,①ポートフォリオに蓄積された提出物を精読し,学修成果として何ができるようになったか,どのような態度が形成されたか,が読み取れる記述を抽出し,コード化した,②類似した内容のまとまりに分類しサブカテゴリーとして命名した,③サブカテゴリーの内容を類似の意味をもつもの同士にまとめ,その意味を反映したタイトル名を付してカテゴリーとした,④最終的にカテゴリーを統合し,要素名を決定した,⑤記述の抽出,コード化は,本研究の対象となるチーム医療学修カリキュラムの運営,実施に携わる教員(看護学1名,作業療法学1名,情報科学1名)と,昭和大学以外で医学教育に携わる教員(教育学1名)の計4名で行った,⑥記述の抽出,コード化までは⑤に示した通りに行うが,結果は月に一度持ち寄り,さらに3名のA大学で勤務する教員(医学1名,歯学1名,薬学1名)を加えてその妥当性の検討を行った,⑦カテゴリー化,要素の抽出,ネーミングは7名全員で十分な協議を重ね決定した(7名のうち4名は質的研究の経験者),⑧Canadian Interprofessional Health Collaborative(以下,CIHC)8) による「A National Interprofessional Competency Framework(以下,多職種連携コンピテンシーフレムワーク)」との整合性を検討した,である.
3.Thematic Analysis(TA)という分析方法TAも他の質的分析手法と同様に,さまざまなバージョンが存在する.中でも,ボヤツィス(Boyatzis, 1998)によるTAは,質的研究におけるコーディングの方法だけではなく,量的研究に質的研究を補完的に用いるミックスメソッド,研究デザインとサンプリングの方法などについて詳述している.本研究では,ボヤツィスによるTAについて土屋7) が解説した方法にそって分析を進めた.
本研究において,TAの分析手法にそって分析した結果を表3に示した.
| 要素 | 能力 |
|---|---|
| 患者中心のチーム医療の実践 | チームで患者の情報や知識を共有する |
| 患者の全体像をチームで把握する(問題の抽出,優先順位の決定まで) | |
| 患者にとって最善の治療・ケアプランをチームで立案する | |
| 治療・ケアプランにそった実施内容を評価する | |
| 多職種連携のための価値観/倫理の涵養 | 患者を尊重する姿勢がもてる |
| チームメンバーを尊重する姿勢がもてる | |
| 多職種連携の重要性を理解する | |
| 多職種連携のための円滑なコミュニケーション | 積極的に参加する |
| 傾聴する | |
| 言外の気持ちや思いをくみ取る | |
| わかりやすく説明する | |
| チームとチームワーク | 協働関係を築く |
| チームで合意を形成する | |
| 多職種の役割/責任の理解 | 多職種の役割/責任を理解する |
| 自己の役割/責任の理解 | チーム医療における自己の役割を果たす |
| チーム医療における自己の専門的役割を果たす |
①TAは,パターンを模索し,主に意味や概念に着目しながら抽象的なテーマへと発展させる分析手法である.GTAや内容分析,解釈的現象学的分析にも共通している部分が少なくない.
②TAは哲学的立ち位置を問題とせず発展した研究手法にて,記述的のみならず,解釈的,概念的な分析も可能であり,柔軟(“flexible”)に使用できる.質的研究の方法論というよりは,むしろ分析手法として位置づけられている.
③TAの分析方法には,演繹的分析手法,帰納的分析手法,帰納的分析手法と演繹的分析手法を組み合わせたハイブリッドアプローチがある.演繹的分析手法は既存の理論や先行研究の結果を基にデータ分析を進める方法である.帰納的分析手法は,生のデータからテーマを生成していく手法である.ハイブリッドアプローチは帰納的分析を行い生成されたテーマを既存の理論や先行研究の結果を用いて再分析,あるいは解釈する方法である.
5.本研究におけるThematic Analysis(TA)の適用TAは,個別事象にみられる主観的意味の世界を理解することを目指し,意味に着目しながら抽象的なテーマへと発展させる分析手法であり,表現された内容に主眼を置く.本研究においては,帰納的分析手法を用いて分析した内容(表3)を,既存の多職種連携コンピテンシーフレムワークに照らし再分析するというTAの中でもハイブリッドアプローチという手法をとった.TAは,哲学的立ち位置を問題とせず柔軟(“flexible”)に使用できる分析手法であり,TAの分析手法を基盤に,他の質的分析法修得が可能になると言われている.
上で述べた2つの研究では,それぞれのプログラムを終えた学生の学修体験の意味づけを,それぞれのプログラムによる学修成果として捉えようとした.研究1における限界を踏まえ,研究2ではTAという分析手法を用いて行った.
質的研究における方法論は様々であるが,GTAをはじめ,その哲学的背景を踏まえた上で研究目的に見合った質的分析方法を選択することが肝要となる.その点で,TAは哲学的立ち位置を問題とせず柔軟に使用できる分析手法であり,TAを基盤にすることで他の質的分析方法の修得をも可能にすると言われている.
教育を通じて学修者が,何を,どう学んだのか,そしてその体験をどう意味づけ,次に活かそうとしているのかなど,その複雑な思考や判断のあり様を研究対象とし,学修成果として明らかにしていくためには,研究手法としてどのような質的研究手法を用いればよいのか,十分に検討したうえで取り組むべきである.
発表内容に関連し,開示すべき利益相反はない.