薬学教育
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誌上シンポジウム:医療職専門教育のアクティブ・ラーニングを充実するために―医学教育の取り組みから
佐賀大学におけるアクティブ・ラーニング20年の実践
─問題基盤型学習からチーム基盤型学習へ,そして症例基盤型講義への移行を通した教育改革
小田 康友福森 則男坂本 麻衣子
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2019 年 3 巻 論文ID: 2019-021

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抄録

佐賀大学ではアクティブ・ラーニングを中心とした教育改善に取り組んできた.2001年にハワイ大学と提携してPBL(Problem-based Learning:問題基盤型学習)を導入し,2008年にはPBLを半減させてDuke-NUS(Singapore)大学方式のTBL(Team-based Learning:チーム基盤型学習)を併用し,さらに2016年にはTBLを廃止してCBL(Case-based Lecture:症例基盤型講義)とPBLの併用へと転換した.それは,受動的学修から能動的学修への転換の壁,学生の網羅的な知識基盤の構築と問題解決能力養成のバランス,運営コストに対する学習効率の問題に対処するための取組であった.本論ではこれらの経緯を総括し,医学教育におけるアクティブ・ラーニングの課題と展望を述べる.

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© 2019 日本薬学教育学会
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