2021 年 5 巻 論文ID: 2020-052
帝京平成大学におけるセミナー科目は,「薬剤師としての心構え」や「患者・生活者本位の視点」を身につけることを目標とした本学の態度教育の主軸となる科目であり,学生は6年間に亘って学修する.5年次,6年次に配当されるセミナー科目は,実務実習前後に行われ,個人ワーク,グループワーク,スモール・グループ・ディスカッション,発表といった参加型学修を中心にプログラムが構築されている.そのため,2020年2月以降の新型コロナウイルス感染拡大による影響は,プログラムの中心となる参加型学修をどのように代替すればよいのか,担当教員はプログラム運営における工夫を余儀なくされた.本報告は,実務実習前後の参加型学修のオンライン授業の本学における実践報告である.本報告を通して,タイムスケジュールへの配慮,担当教員同士で知識,経験を共有することの重要性が示唆された.