2021 年 5 巻 論文ID: 2020-053
臨床の現場で活躍する薬剤師を育成するにあたり,薬物療法の実践能力を修得することは非常に重要である.福山大学では,実務実習セミナーを通し,実習期間中に様々な施設で実習をしている学生及び,教員がともに集まり,討議をすることで,学生間の情報共有を可能とし,また発表内容を「薬物療法の実践」に焦点化することで,学生の薬物療法に係る能力を醸成してきた.しかし,COVID-19パンデミック下で,対面による実務実習セミナーが困難となり,ビデオ会議システムを用いた実務実習セミナーを実施した.ビデオ会議システムを用いることの利点,デバイスの問題への対応,自宅からの参加ならではの副次的効果,さらに,今後の可能性について紹介する.