2023 年 7 巻 論文ID: 2023-017
大学教員にとって,研究活動と教育活動は相互に密接に関連しており,その両立が必要となる.加えて,若手教員には,結婚・妊娠・育児などのライフイベントを伴うことも多いため,職務に生活の要素も加えてマネジメントしていく必要がある.一方で,薬学部の教員には担うべき多様な業務が存在し,研究・教育活動の遂行は年々厳しさを増している.そうした状況下においても,発展途上にある若手教員は,自身の研究・教育に関する能力を積極的に高めていく必要がある.そこで我々は,薬学部における若手教員の教育・研究活動の現状を共有し,その活動を活性化することを目的にシンポジウムを企画した.本総説では,各若手教員の教育・研究活動における活動の実態や,具体的な取り組みについて報告する.